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★ LED ZEPPELIN ☆ S.R. vol.1 -Supremacy One- * Side-A-1 [LED ZEPPELIN]


LED ZEPPELIN ~ Achilles Last Stand  (Live L.A. 1977)




プレゼンス -限定Celebration Day Version-
(Amazon )
PRESENCE』(1976)




HARD & HEAVYより

実のところ、レッド・ツェッペリンはヘヴィ・メタルという言葉で記号化できるものではない。

黒魔術から授かったのかどうか分からないが、神秘的な力を発揮していた怪物ロック・バンドだ。

とはいえ、ブルースやトラッドの色合いを滲ませながらハードなロックでシビレさせるのは事実だ。

1968 年の『Ⅰ』において、明快なハード・ロックとともにダイナミックに構成された長い曲も配置していた。

そしてチャートの上でビートルズの『アビイ・ロード』に取って代わった『Ⅱ』において揺るぎなき地位を確立。

『Ⅲ』では、後半のアコースティック・ナンバーが彼らの重要な一面を表している。

その演奏法をエレキで体現したかのようなシンプルかつハードなリフで迫る『Ⅳ』は、今まで以上に激しく奥深い仕上がりである。

続く『聖なる館』『フィジカル・グラフィティ』では、ヴァラエティに富んだ作風も披露。

そして、異常の到達点が 1976年にリリースされた『プレゼンス』だと思うのだ。

ひたすら進撃していくようなスピード感で 10分あまりを駆け抜けていく「アキレス最後の戦い」 に彼らの驚異的な空間のすべてがある。

たゆむことなく繰り出されるドラムのビートと、弾むベース・ラインとが、並走しながら驀進する中、厳選されたようなギターのフレーズが非常に硬質な音でもって加速を促す。

そこに何かから解き放たれたかのようなヴォーカルが、脳天を直撃する歌声を響かせる。

他の曲にしても、
間を十二分に生かしながらも実にパワフルなリズム隊と、少ないリフを確実にキメるギターとが、多彩な音楽を文字通り編み出している。

すべてが圧倒的だが、特にある種、暗示的な詞を歌うヴォーカルと呼応するかのように響くギターの音が力強いことこの上ない。

アコースティック・ギターやキーボードの音が聴こえてこない点も、このアルバムの魅力である。

1979年の『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』を発表した翌年、ドラマ―のジョン・ボーナムの死去により活動を停止。

その後リリースされた『最終楽章(コーダ)』は未発表テイク集だが、レッド・ツェッペリンの “魔法” が存分に薫りたってくる。

オルタナティヴ系にいたるまで、彼らの影がよぎる後進のバンドたちも、そのあたりはマネできないのだ。(行川)




STORM SERIES ―もくじ―
(psycho-country.blog.ss-blog.jp/2021-02-28 )
S.R. vol.1 -Supremacy One- ☆ Side-A

(psycho-country.blog.ss-blog.jp/2015-08-17 )



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