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★ JUDAS PRIEST ☆ S.R. vol.347' * Side-B-3 [JUDAS PRIEST]


JUDAS PRIEST ~ Freewheel Burning




(Amazon )
JUDAS PRIEST
DEFENDERS OF THE FAITH』-背徳の掟- (1984)




HARD & HEAVYより

その音楽性から精神性、ステージでの演出やバンド・イメージなど、現代ヘヴィ・メタルの定義や、そのスタイルを確立した存在として、そしてシーンの頂点に君臨し続ける最重要バンドとして、忘れてはならないのが、このジューダス・プリーストである。

パンテラからスキッド・ロウ、そしてセラピー? に至るまで、幅広く後続に与えた影響については、あえてここで触れることもないだろう。

本作『背徳の掟』は 1984年にリリースされた、彼らにとって 9作目に当たるオリジナル・アルバムで、アメリカで成功を収めた前作『復讐の叫び』(1982年)の勢いをそのまま受け継ぐ、優れた内容を誇る一枚だ。

プロデュースは前作と同様にトム・アロムが担当している。

「キープ・ザ・フェイス(信念を保て)」という、このスローガンには、当時多くのメタル・ファンが共鳴したはずだが、「信念の防御者」なる原題が冠された本作においても、その精神性は全編で見事に体現されていると言えるだろう。

まずオープニングを飾る「フリーウィール・バーニング」。

鬼気迫るロブのハイトーン・ヴォーカル、見事なツイン・リードのせめぎ合い、そして圧倒的なまでの疾走感と破壊力。

“ヘヴィ・メタル” という音楽の持つ魅力の総てを満載したこの名曲に始まり、「ジョーブレイカー」、そしてある種、組曲的でもあるヘヴィな「ロック・ハード・ライド・フリー」から、劇的な展開を持つ「センティネル」への流れの巧みさは、今でも色褪せない完成度を誇っている。

また後半では「イート・ミー・アライヴ」など、次作『ターボ』に繋がるモダンな要素も見られるが、前半のインパクトを引き継ぎつつ、最後まで緊張感を失うことなく、聴き手をリードしていく構成は、まさに白眉と呼ぶにふさわしいものである。

1972年に結成されて以来、
『運命の翼』(1976年)、『ブリティッシュ・スティール』(1980年)、
『ペインキラー』(1990年)
と、本作以外にもその時代ごとに名作を残してきた彼らだけに、一枚に絞るのはけっこう難しいのだが、(個人的にはそのモダン化が避難を浴びた 1986年発表の『ターボ』も好きだ)、より現代的なプリースト・サウンドを完成させたという意味でも、本作は非常に重要な一枚だ。

(1995年/CD GUIDE 356 安倍)




STORM SERIES ―もくじ―
(psycho-country.blog.ss-blog.jp/2021-02-28 )
S.R. vol.347' ☆ Side-B
(psycho-country.blog.ss-blog.jp/2015-04-09-2 )



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